医療現場のベッド周辺で利用されるセンサーについて整理をさせていただきましたが、
(過去記事:離床起床各種センサーの適応ケースについて)
これまで長い時間のフィールドテストデータに基づき、もう少し具体的に患者さんの動作を事例に説明をして見たいと思います。
まずは就床状態から座位の状態です。この行動段階でリスクがあるのはおそらく急性期の患者さんなどだと思いますが、座位から立位までの行動が早い患者さんもいますので注意が必要です。
① 動き始め
② 上体の起こし始め
③ 座位手前
④ 座位
この段階を誤報なく高精度に動作を検知するものは弊社が開発をしたMittell【ミッテル】です。一般的によく使われているのが、ベッド上に敷く圧力式タイプです。こちらのセンサは寝返りによる誤報や患者の体重などによる細かな微調整が必要など問題があります。
端座位への移行段階ではマットレス上から足を下ろしたタイミングで転落のリスクが高まります。
⑤ 座位
⑥ 上体の旋回
⑦ 左足をしたへ
⑧ 右足をしたへ
⑨ 端座位
こちらの段階を捉えるセンサとしてサイドコールなどベッドの端にセンサを設置しマットレスの端に圧力が加わった場合に報知します。寝返りなどで足がセンサに触れた場合などには誤報となったり、ベッドから降りる方向に制限があったりと使いにくい場合があります。Mittellではこの段階の検出は転落リスクが他の段階に比べ低いことから行なっておりません。
最も転倒リスクの高い段階です。多くの転倒リスクはこの段階で発生しており、脚腰の筋力が極端少ない場合には11〜12で、投薬や覚醒状態では少しタイミングの遅い13〜14、また立位から歩行開始時にリスクは高まります。
10. 端座位からの動き始め
11.上体の前傾
12.重心移動
13.伸脚
14. 立位
立位への移行時が最もリスクが高い頃から多くのセンサが対応する段階となっています。最もポピュラーなマット式センサは11〜12のタイミングで報知することが出来ます。Mittellの離床判定感度調整により強:10〜11、中:11〜12、弱:13〜歩行のタイミング調整が可能です。
Mittellの報知タイミングは購入前にデモや貸し出しにより体験していただけます。お気軽にお問い合わせください。日本全国対応しております。