病院で発生する転倒の年齢分布
病院で発生する転倒の年齢分布
病院内での転倒は、特に以下の年齢層で多く発生することが知られています。
- 高齢者（65歳以上）:
- 理由: 筋力やバランス感覚の低下、視覚障害、認知機能の低下が主な原因です。また、複数の薬を服用していることが多く、これが転倒リスクを高めます。
- 特徴: 高齢者の転倒は骨折や頭部外傷など、重篤な合併症を引き起こすリスクが高いため、特に注意が必要です。
- 中年層（40～64歳）:
- 理由: この年齢層では、主に疾患や手術後のリハビリ期間中に転倒することが多いです。慢性的な病気や一時的な体力低下が原因となることが多いです。
- 特徴: 転倒の頻度は高齢者に比べて低いですが、職業活動や家庭内での役割が多いため、転倒による影響は大きいです。
- 若年層（40歳未満）:
- 理由: 若年層での転倒は、スポーツ活動や事故、外傷後のリハビリ中に多く見られます。
- 特徴: 一般的に転倒の頻度は低いですが、重大な外傷を伴う場合があります。
まとめ
病院での転倒リスクは年齢層によって異なりますが、高齢者が特に高リスクであることは明確です。
ただ、高齢者以外の中年層や若年層による転倒も発生しております。
その原因は下記のようなものが挙げられています。
- 脳神経外科病棟における意識障害や高次機能障害を有する患者
- 整形外科病棟における骨折による急激な活動制限から回復期への移行段階では、患者自身が可能と考えるADLと実際の身体機能レベルとのギャップが発生している患者
- 睡眠導入剤・麻薬・抗がん剤を使用する患者
- 入院時点で認知症状に問題が無く、排泄行動が自立と評価された患者による転倒もある。入院後早期に廃用症候群による身体機能低下が発生しやすいことや、環境の変化による不穏や徘徊する傾向が見られる
- 自分でできるという思い，遠慮，拒否，焦り，意欲の高さ，恥ずかしさからナースコールを使用しない
- 急激な身体機能低下と今までのボディーイメージの不一致が起きる患者（腕や脚の切断後など）
さいごに
我々は、転倒予防には、患者が動き出したことをなるべく早く認識することが重要だと考えます。
ミッテルは患者の臥床からの起き上がりを検知することが可能となっており、離床するまで時間的な余裕を作り出すことができます。
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ミッテルを転倒予防対策としてご検討いただけますと幸いです。
